「医療ホワイトニングと自宅でのホワイトニングは何が違うの?」「歯医者でのホワイトニングはどれくらい効果があるの?」「医療ホワイトニングっていくらかかるの?」
そんな疑問や不安をお持ちの方へ。 この記事では、歯科医院で行われる医療ホワイトニングについて詳しく解説します。
医療ホワイトニングの種類や特徴、効果の程度、費用相場、施術の流れや注意点までを分かりやすく説明するので、ぜひ読んでみてください!
医療ホワイトニングとは?他の方法との違い
医療ホワイトニングとは、歯科医院で歯科医師や歯科衛生士によって行われる、歯を白くするための治療方法です。
専用の薬剤を使って歯の内側から黄ばみの原因となる色素を分解することで、本来の歯の色よりも白くすることができます。
医療ホワイトニングと非医療ホワイトニングの違い
ホワイトニングには大きく分けて「医療ホワイトニング」と「非医療ホワイトニング」の2種類があります。この2つには明確な違いがあり、効果や持続期間にも大きな差があります。
項目 | 医療ホワイトニング | 非医療ホワイトニング |
---|---|---|
施術場所 | 歯科医院 | サロン・自宅 |
使用する薬剤 | 過酸化水素・過酸化尿素(高濃度) | ポリリン酸ナトリウム・炭酸水素ナトリウムなど(低濃度) |
効果 | 歯の内部から白くする | 表面の汚れや着色を落とす |
効果の持続性 | 数か月〜1年程度 | 数日〜数週間程度 |
価格 | 約3万円〜10万円程度 | 数千円〜2万円程度 |
安全性 | 歯科医師の管理下で安全に施術 | 自己責任(方法を誤ると歯や歯茎を傷める可能性あり) |
医療ホワイトニングの最大の特徴は、法律で認められた高濃度の薬剤を使用できることです。
これにより歯の内部に浸透して黄ばみの原因である色素を分解し、本当の意味で歯を白くすることができます。一方、セルフホワイトニングや歯磨き粉などの非医療ホワイトニングでは、表面の汚れを落とす効果しかありません。
「歯を白くしたい」と思ったら、どのような白さを求めているかによって選ぶべき方法が変わってきます。本来の色よりも白くしたいなら医療ホワイトニングしかありません。
歯が黄ばむ原因と医療ホワイトニングの効果
歯が黄ばんで見える原因は主に以下の2つです。
- 外因性の黄ばみ:コーヒーやワイン、カレーなどの色素の強い飲食物や、タバコのヤニなどによる表面的な着色
- 内因性の黄ばみ:歯の内部にある「象牙質」という黄色い組織が透けて見えることが原因
外因性の黄ばみは、歯のクリーニングや市販のホワイトニング製品でもある程度改善できます。
しかし、内因性の黄ばみは表面を磨いても改善しません。象牙質の色を薄くするには、医療ホワイトニングで使われる過酸化水素や過酸化尿素といった薬剤が必要です。
これらの薬剤は高濃度のものが医療機関でしか使用できないため、本当の意味で歯を白くするには医療ホワイトニングが必要なのです。
医療ホワイトニングで得られる白さのレベル
医療ホワイトニングでどれだけ歯が白くなるかは、元の歯の色や状態によって個人差があります。
一般的には2〜8段階ほど白くなることが期待でき、平均すると3〜4段階の改善が見られます。
歯の白さのレベルは「シェードガイド」という色見本を使って測定します。歯科医院では施術前後でこのシェードガイドと比較することで、どれだけ白くなったかを客観的に確認できます。
ただし、歯の状態によっては期待するほど白くならない場合もあります。例えば、もともと色素沈着が強い場合や加齢による黄ばみが強い場合は、複数回の施術が必要になることもあります。
また、セラミック素材の詰め物や被せ物、ブリッジなどの人工物は、ホワイトニングの効果がありません。これらは色が変わらないため、天然歯との色の差が目立つ可能性があります。
医療ホワイトニングの種類と特徴
医療ホワイトニングは、主に3つの種類があります。それぞれ特徴が異なるので、自分の希望や生活スタイルに合った方法を選ぶことが大切です。
オフィスホワイトニング(院内ホワイトニング)
オフィスホワイトニングとは、歯科医院で歯科医師や歯科衛生士が行うホワイトニング方法です。
30〜35%程度の高濃度の過酸化水素を含むジェル状の薬剤を歯に塗布し、特殊な光を当てることで薬剤を活性化させます。1回の施術は約60〜90分程度で、施術後すぐに効果を実感できるのが最大の特徴です。
メリット
- 即効性がある(1回の施術で効果を実感できる)
- プロが施術するため安全性が高い
- 短時間で終わる
- 通院回数が少なくて済む
デメリット
- 比較的高額になる
- 一時的に知覚過敏が起こることがある
- 効果の持続期間が短い(3〜6か月程度)
- 食事制限がある(施術後24〜48時間は着色しやすい食べ物・飲み物を避ける必要がある)
ホームホワイトニング(自宅ホワイトニング)
ホームホワイトニングとは、歯科医院で自分の歯型に合わせたマウスピースを作り、そこに低濃度(10〜15%程度)の薬剤を入れて装着するホワイトニング方法です。
毎日1〜2時間程度、または就寝時に装着し、約2週間〜1か月続けます。時間をかけてじっくりと白くしていくため、自然な白さになるのが特徴です。
メリット
- 自分のペースで行える
- 比較的費用が安い
- 効果が長持ちする(6か月〜1年程度)
- 知覚過敏などの副作用が少ない
デメリット
- 効果が出るまで時間がかかる
- 毎日の継続が必要
- 装着時間を守る必要がある
- 自己管理が必要
デュアルホワイトニング(併用ホワイトニング)
デュアルホワイトニングとは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせた方法です。
まず歯科医院でオフィスホワイトニングを行い、その後自宅でホームホワイトニングを継続するという流れになります。それぞれの良いところを組み合わせることで、より効果的に白くすることができます。
メリット
- 短期間で高い効果が得られる
- 効果が長持ちする(1年以上持続することも)
- 自分の望む白さに近づけやすい
- 知覚過敏が起きにくい
デメリット
- 最も高額になる
- 通院と自宅での継続が必要
- 時間と手間がかかる
それぞれの特徴比較表
オフィスホワイトニング | ホームホワイトニング | デュアルホワイトニング | |
---|---|---|---|
施術場所 | 歯科医院のみ | 自宅(最初に歯科医院で型取り) | 歯科医院と自宅の両方 |
薬剤濃度 | 高濃度(30〜35%) | 低濃度(10〜15%) | 両方を使用 |
治療期間 | 1回60〜90分 | 2週間〜1か月 | 1か月以上 |
効果の速さ | 即効性あり | じっくり白くなる | 最初は即効性、その後じっくり |
効果の持続 | 3〜6か月 | 6か月〜1年 | 1年以上 |
費用目安 | 1回につき3〜5万円 | 2〜4万円 | 5〜10万円 |
知覚過敏 | 起こりやすい | 比較的少ない | 比較的少ない |
おすすめの人 | ・短期間で白くしたい人<br>・自己管理が苦手な人<br>・結婚式などのイベント前 | ・自分のペースで行いたい人<br>・費用を抑えたい人<br>・時間をかけてじっくり白くしたい人 | ・確実に白くしたい人<br>・効果の持続性を重視する人<br>・より白い歯を求める人 |
医療ホワイトニングの費用と施術の流れ
医療ホワイトニングの費用は、治療方法や歯科医院によって異なります。ここでは、一般的な費用相場と施術の流れについて説明します。
オフィスホワイトニングの費用相場
オフィスホワイトニングの費用は、1回あたり約3〜5万円が相場です。
施術を受ける範囲(上下の前歯のみ、臼歯を含むかなど)や、歯科医院の立地、設備によっても価格は変動します。また、1回だけでは希望の白さにならない場合もあるため、複数回の施術が必要になることもあります。
主な費用内訳
- 初診料・検査料:約5,000円〜1万円
- ホワイトニング施術料:約2.5万円〜4万円(1回あたり)
- 合計:約3万円〜5万円
東京や大阪などの都市部では若干高めに、地方では安めに設定されている傾向があります。また、キャンペーン価格で提供している歯科医院もあるので、事前に調べてみるとよいでしょう。
ホームホワイトニングの費用相場
ホームホワイトニングの費用は、約2〜4万円が相場です。
最初に歯型を採取してマウスピースを作製する費用と、ホワイトニング剤のセット料金が含まれています。薬剤が足りなくなった場合は、追加購入が必要になります。
主な費用内訳
- 初診料・検査料:約5,000円〜1万円
- マウスピース作製費:約1万円〜1.5万円
- ホワイトニング剤:約5,000円〜1.5万円
- 合計:約2万円〜4万円
ホームホワイトニングは比較的リーズナブルですが、効果を出すためには自己管理が重要です。医師の指示通りに続けることで、コストパフォーマンスの高い治療になります。
デュアルホワイトニングの費用相場
デュアルホワイトニングは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせるため、費用は約5〜10万円が相場です。
最も高額になりますが、効果と持続性を考えるとコストパフォーマンスが良いという意見もあります。
主な費用内訳
- 初診料・検査料:約5,000円〜1万円
- オフィスホワイトニング施術料:約2.5万円〜4万円
- マウスピース作製費:約1万円〜1.5万円
- ホワイトニング剤:約5,000円〜1.5万円
- 合計:約5万円〜8万円
デュアルホワイトニングは一度に支払う金額が大きくなりますが、長期的に見ると再施術の必要性が低くなるため、トータルコストは抑えられる可能性があります。
施術の流れと所要時間
医療ホワイトニングの施術の流れは、選択する方法によって異なります。ここでは、一般的な流れを紹介します。
オフィスホワイトニングの流れ
- カウンセリング・診査(約15〜30分)
- 現在の歯の状態を確認
- 希望の白さについて相談
- 治療計画の説明
- クリーニング(約15〜30分)
- 歯の表面の汚れや歯石を除去
- ホワイトニング効果を高めるための準備
- 施術準備(約10分)
- 歯肉や唇を保護するための処置
- 現在の歯の色を記録
- ホワイトニング施術(約30〜45分)
- ホワイトニング剤の塗布
- 特殊な光を当てる(光照射タイプの場合)
- 一定時間経過後に洗い流す
- 必要に応じて2〜3回繰り返す
- 仕上げ・アフターケア説明(約10分)
- 施術後の注意点説明
- 次回予約(必要な場合)
所要時間の目安:約1時間30分〜2時間
ホームホワイトニングの流れ
- カウンセリング・診査(約15〜30分)
- 現在の歯の状態を確認
- 希望の白さについて相談
- 治療計画の説明
- クリーニング(約15〜30分)
- 歯の表面の汚れや歯石を除去
- 歯型採取(約15〜20分)
- マウスピース作製のための型取り
- マウスピース受け取り・使用方法説明(約15〜20分)
- 1〜2週間後に完成したマウスピースを受け取る
- ホワイトニング剤の使用方法説明
- 装着時間や注意点の説明
- 自宅でのホワイトニング(2週間〜1か月)
- 毎日指定の時間マウスピースを装着
- 医師の指示に従って継続
- 経過観察(約15〜20分)
- 2週間〜1か月後に歯科医院で効果を確認
- 必要に応じて追加の指導
所要時間の目安:初回約1時間、2回目約30分、自宅での装着時間1日1〜2時間×2週間〜1か月
医療ホワイトニングの注意点とよくある質問
医療ホワイトニングは安全な治療ですが、いくつか注意すべき点があります。また、多くの方が気になる質問についても回答します。
副作用や痛みについて
医療ホワイトニングの主な副作用は以下の通りです。
知覚過敏 ホワイトニング剤の作用により、一時的に歯がしみるような症状が出ることがあります。特に冷たいものや熱いものを口にした時に感じやすくなります。多くの場合、治療終了後数日〜2週間程度で自然に改善します。
歯肉の刺激 ホワイトニング剤が歯肉に触れると、一時的な刺激や軽い炎症が起こることがあります。ただし、適切な保護措置をとることで予防できます。
痛みについては、個人差がありますが、オフィスホワイトニングでは施術中や施術後にしみるような痛みを感じる方もいます。ホームホワイトニングでは比較的痛みが少ないとされています。
どうしても痛みが気になる場合は、低濃度の薬剤から始めたり、知覚過敏抑制材を併用したりする方法もあります。不安な場合は、事前に歯科医師に相談しましょう。
効果の持続期間
医療ホワイトニングの効果は永久的ではなく、時間の経過とともに少しずつ元の色に戻っていきます。効果の持続期間は以下のように異なります。
- オフィスホワイトニング:約3〜6か月
- ホームホワイトニング:約6か月〜1年
- デュアルホワイトニング:約1年以上
ただし、これはあくまで平均的な目安であり、食生活や生活習慣によって個人差があります。コーヒーやワイン、カレー、喫煙などの着色性の強いものを多く摂取すると、効果が持続しにくくなります。
効果を長持ちさせるためには、以下のポイントを心がけましょう。
- 着色しやすい飲食物を控える
- 飲食後はすぐに水でうがいする
- 定期的にクリーニングを受ける
- 必要に応じてメンテナンスのためのホワイトニングを行う
医療ホワイトニングを受けられない場合
医療ホワイトニングは多くの方に適していますが、以下のような場合は受けられないことがあります。
- エナメル質の損傷が激しい場合:エナメル質が薄かったり、大きな虫歯がある場合は、先にそちらの治療が必要です。
- 妊娠中・授乳中:安全性の観点から、妊娠中や授乳中の方には一般的にはホワイトニングを推奨していません。
- 象牙質が露出している場合:歯の根元が露出していると、知覚過敏が強く出る可能性があります。
- 18歳未満:歯の形成が完全に終わっていないため、一般的には18歳以上が対象です。
- アレルギーがある場合:ホワイトニング剤の成分にアレルギーがある方は施術を受けられません。
- 詰め物や被せ物が多い場合:人工物はホワイトニングの効果を受けないため、天然歯との色の差が出る可能性があります。
これらの条件に当てはまる場合でも、他の方法(ラミネートベニアやオールセラミッククラウンなど)で歯を白くすることは可能です。まずは歯科医師に相談してみましょう。
施術後の注意点
ホワイトニング後は、歯が一時的に脱水状態になり、色素を吸収しやすくなっています。特に施術後48時間は「ホワイトニング後の食事制限」と呼ばれる注意が必要です。
避けるべき食べ物・飲み物
- コーヒー・紅茶・緑茶
- 赤ワイン
- カレー・トマトソース
- しょうゆ・ソース
- チョコレート
- ベリー類(ブルーベリー、いちごなど)
- 色の濃い野菜(ほうれん草など)
避けるべき行動
- 喫煙
- 着色料を含む歯磨き粉の使用
- 口紅の使用(色移りする可能性があるため)
ホワイトニング後48時間は、「白いもの」を中心とした食生活を心がけましょう。例えば、鶏肉、白身魚、豆腐、白米、バナナなどがおすすめです。飲み物は水や無色の炭酸水が安全です。
よくある質問(FAQ)
Q: 医療ホワイトニングはどれくらい白くなりますか?
A: 個人差がありますが、平均して2〜8段階ほど白くなります。元の歯の色や状態によって効果は異なります。非常に黄ばみが強い場合は複数回の施術が必要になることもあります。
Q: 薬剤を使ったホワイトニングは歯に悪くないですか?
A: 適切な濃度で正しく使用すれば、歯の構造を傷つけることはありません。むしろ、研磨剤の入った歯磨き粉で強くこすることよりも、歯へのダメージは少ないとされています。
Q: 保険は適用されますか?
A: 医療ホワイトニングは美容目的の治療と見なされるため、健康保険は適用されません。全額自己負担となります。
Q: どれくらいの頻度でホワイトニングをすれば良いですか?
A: 一般的には、オフィスホワイトニングは半年〜1年に1回、ホームホワイトニングは1〜2年に1回程度のメンテナンスが推奨されています。ただし、生活習慣や希望の白さによって異なります。
Q: 歯磨き粉やホワイトニングキットとの違いは何ですか?
A: 市販の製品は主に表面の着色除去を目的としており、歯の内部から白くする効果はほとんどありません。医療ホワイトニングは歯の内部の色素を分解するため、より効果的に白くすることができます。
Q: マウスピース矯正(インビザラインなど)と同時にホワイトニングはできますか?
A: マウスピース矯正中でも、歯科医師と相談の上でホワイトニングを行うことは可能です。むしろ、マウスピース型の矯正装置を使用している場合、ホームホワイトニングと併用しやすいというメリットがあります。
まとめ:医療ホワイトニングで理想の白い歯を手に入れよう
医療ホワイトニングは、歯科医師の管理下で安全に行われる、効果的な歯の美白治療です。この記事のポイントをまとめると次のようになります。
- 医療ホワイトニングと非医療ホワイトニングは効果が異なる
- 医療ホワイトニングは歯の内側から白くできる
- 非医療ホワイトニングは表面の汚れを落とす程度
- 医療ホワイトニングには3種類ある
- オフィスホワイトニング:即効性があり、歯科医院で行う
- ホームホワイトニング:自宅でじっくり行う
- デュアルホワイトニング:両方を組み合わせた方法
- 費用と効果のバランスを考えて選ぶ
- オフィスホワイトニング:1回3〜5万円
- ホームホワイトニング:2〜4万円
- デュアルホワイトニング:5〜10万円
- 効果を長持ちさせるための注意点
- 着色性の強い食べ物・飲み物を控える
- 定期的なメンテナンスを受ける
歯の白さは、第一印象や笑顔の美しさに大きく影響します。理想の白い歯を手に入れることで、自信を持って笑えるようになり、コミュニケーションや人間関係にもプラスの影響を与えることでしょう。
医療ホワイトニングをお考えの場合は、まずは歯科医院でカウンセリングを受けてみることをおすすめします。自分の歯の状態や希望に合った方法を専門医と相談しながら決めることが、満足のいく結果につながります。
白い歯で素敵な笑顔を手に入れ、より充実した毎日を送りましょう!
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