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ホワイトニングの頻度はどれくらいが理想的?効果を長持ちさせる間隔と回数を歯科医師が徹底解説

「歯を白くしたいけど、どのくらいの頻度でホワイトニングすればいいの?」

「効果を長持ちさせるコツはあるの?」

こんな疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。

ホワイトニングは歯を白くする効果的な方法ですが、種類によって最適な頻度や通院間隔が異なります。また、効果を持続させるためには生活習慣も重要です。

この記事では、ホワイトニングの種類別に最適な頻度や効果の持続期間、理想の通院間隔について詳しく解説します。さらに、効果を長持ちさせるためのポイントもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

目次

ホワイトニングの種類と効果の持続期間

ホワイトニングには主に3つの種類があります。それぞれの特徴と効果の持続期間を見ていきましょう。

オフィスホワイトニング:3ヶ月〜1年

オフィスホワイトニングとは、歯科医院で歯科医師や歯科衛生士が行う施術です。高濃度の薬剤を歯に塗布し、光(LED)を当てることで短時間で歯を白くします。

効果の持続期間:約3ヶ月〜1年

オフィスホワイトニングは即効性があるのが特徴です。1回の施術でも効果を実感できることが多いですが、食生活や生活習慣によって個人差があります。

効果が持続する期間は、通常3ヶ月〜1年程度です。色の濃い食べ物や飲み物をよく摂取する方、喫煙習慣のある方は効果が短くなる傾向があります。

ホームホワイトニング:6ヶ月〜1年

ホームホワイトニングとは、歯科医院で作製した自分専用のマウスピースに薬剤を入れて、自宅で行うホワイトニングです。毎日1〜2時間程度マウスピースを装着します。

効果の持続期間:約6ヶ月〜1年

ホームホワイトニングは即効性はありませんが、徐々に白くなっていくので自然な仕上がりになります。また、薬剤の濃度は低めですが、継続的に使用することで効果が持続しやすいというメリットがあります。

効果が持続する期間は、通常6ヶ月〜1年程度です。ただし、こちらも食生活や生活習慣によって個人差があります。

デュアルホワイトニング:1〜2年

デュアルホワイトニングとは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせた方法です。まず歯科医院でオフィスホワイトニングを行い、その後自宅でホームホワイトニングを継続します。

効果の持続期間:約1〜2年

デュアルホワイトニングは、オフィスホワイトニングの即効性とホームホワイトニングの持続性、両方のメリットを活かした方法です。そのため、3つの中で最も効果が長持ちします。

効果が持続する期間は、通常1〜2年程度です。もちろん、こちらも個人の生活習慣によって差があります。

ホワイトニングの効果を実感するまでの回数

「何回通えば希望の白さになるの?」という質問をよく受けます。種類別に必要な回数を見ていきましょう。

オフィスホワイトニングの必要回数

オフィスホワイトニングは1回でも効果を実感できることが多いですが、希望の白さを得るためには、通常2〜5回程度の施術が必要です。

ただし、これは歯の状態や希望する白さによって個人差があります。歯の黄ばみが強い場合や、より白い歯を希望する場合は、さらに回数が必要になることがあります。

ホームホワイトニングの必要回数

ホームホワイトニングは、毎日続けることで徐々に効果が現れます。通常、効果を実感し始めるのは1〜2週間程度からで、希望の白さを得るためには2〜4週間程度継続することが多いです。

ただし、これも歯の状態や希望する白さによって個人差があります。白くなりにくい方は、より長期間の使用が必要になることがあります。

デュアルホワイトニングの必要回数

デュアルホワイトニングの場合、まずオフィスホワイトニングを1〜3回程度行い、その後ホームホワイトニングを2〜4週間程度継続するのが一般的です。

この組み合わせによって、効率的に希望の白さを得ることができます。また、オフィスホワイトニングの回数が減ることもあり、経済的なメリットもあります。

【種類別】ホワイトニングの理想的な頻度と通院間隔

それぞれのホワイトニング方法で、どのくらいの頻度で行うのが理想的なのでしょうか?詳しく見ていきましょう。

オフィスホワイトニングの理想的な頻度

オフィスホワイトニングの場合、初回の集中治療では1〜2週間に1回のペースで2〜5回程度行うのが一般的です。

その後、効果を維持するためのメンテナンスとしては、3〜6ヶ月に1回程度の頻度がおすすめです。ただし、着色しやすい食習慣や喫煙習慣がある方は、より頻繁にメンテナンスを受けることをおすすめします。

ホームホワイトニングの理想的な頻度

ホームホワイトニングは、初回のホワイトニング期間は毎日1〜2時間装着するのが基本です。2〜4週間程度継続することで、徐々に効果が現れます。

希望の白さになった後は、週に1〜2回程度の使用で効果を維持することができます。また、色の戻りを感じた場合は、再び数日間連続して使用することで効果を取り戻せます。

通院については、初回にマウスピースを作製し、その後は1〜3ヶ月に1回程度のチェックで十分です。

デュアルホワイトニングの理想的な頻度

デュアルホワイトニングの場合、まずオフィスホワイトニングを1〜3回行います。その後、ホームホワイトニングを2〜4週間継続します。

効果が出た後のメンテナンスとしては、ホームホワイトニングを週に1〜2回程度使用し、半年〜1年に1回程度オフィスホワイトニングを受けるのが理想的です。

これにより、長期間にわたって白い歯を維持することができます。

ホワイトニングの頻度に影響する生活習慣

ホワイトニングの効果を維持するための頻度は、生活習慣にも大きく左右されます。特に影響が大きい習慣をご紹介します。

色素の濃い飲食物を好む食習慣

コーヒー、紅茶、赤ワイン、カレー、醤油などの色素の濃い飲食物をよく摂取する方は、歯の再着色が早くなる傾向があります。そのため、ホワイトニングの頻度が増えることがあります。

これらの飲食物を控えることが難しい場合は、摂取後にすぐにうがいをしたり、水を飲んだりすることで、着色を軽減できます。

喫煙習慣

タバコのヤニは歯の着色の大きな原因となります。喫煙習慣のある方は、非喫煙者と比べてホワイトニングの効果が短くなる傾向があり、より頻繁なメンテナンスが必要になります。

禁煙することが最も効果的ですが、それが難しい場合は、喫煙後のうがいや歯磨きを徹底することで、ある程度の着色予防になります。

口呼吸習慣

口呼吸は口内が乾燥しやすくなり、唾液の洗浄効果が低下するため、歯の着色が進みやすくなります。また、口内環境が悪化し、歯の健康にも悪影響を及ぼします。

鼻呼吸を意識することや、口内の乾燥を防ぐためにこまめに水分を摂取することが大切です。

ホワイトニングの効果を長持ちさせる方法

ホワイトニングの効果をより長く維持するためのポイントをご紹介します。これらを実践することで、通院頻度を減らすことも可能です。

飲食前に水を飲む習慣をつける

色素の濃い飲み物を飲む前に、まず水を飲むと良いでしょう。水を飲むことで歯の表面に水の膜ができ、色素が歯に付着しにくくなります。

また、食事中もこまめに水を飲むことで、口内の洗浄効果も期待できます。

着色しやすい食べ物・飲み物を控える

コーヒー、紅茶、赤ワイン、カレー、トマトソース、醤油、ベリー類などの色素の濃い食べ物や飲み物は、歯の着色の原因となります。

これらを完全に避けることは難しいですが、摂取頻度を減らすことで、歯の着色を軽減できます。

飲食後にうがいや歯磨きをする

色素の濃い飲食物を摂取した後は、できるだけ早くうがいや歯磨きをすることをおすすめします。特にホワイトニング直後は歯の表面が少し多孔質になっており、着色しやすい状態になっています。

外出先ではうがいだけでも効果があるので、ぜひ習慣化しましょう。

定期的にPMTCを受ける

PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)とは、歯科医院で行う専門的な歯のクリーニングです。

3〜6ヶ月に1回程度のPMTCを受けることで、歯の表面の着色や歯垢・歯石を除去し、歯を清潔な状態に保つことができます。これにより、ホワイトニングの効果も長持ちします。

禁煙する

前述の通り、タバコは歯の着色の大きな原因です。禁煙することで、歯の着色を大幅に減らすことができます。

また、禁煙は口腔内だけでなく全身の健康にも良い影響を与えるため、ぜひ検討してみてください。

ホワイトニングを行う際の注意点

ホワイトニングを安全に効果的に行うための注意点をご紹介します。

施術後は着色しやすい食べ物・飲み物の摂取を控える

ホワイトニング直後(特にオフィスホワイトニング後)は、歯の表面が一時的に多孔質になり、着色物質が浸透しやすくなっています。そのため、施術後24〜48時間は色素の濃い食べ物や飲み物を避けることをおすすめします。

特に避けたいものは以下の通りです:

  • コーヒー、紅茶、赤ワイン
  • カレー、トマトソース
  • 醤油、ソース類
  • ベリー類(ブルーベリー、イチゴなど)
  • 色の濃い清涼飲料水

痛みが出た場合は頻度を減らす

ホワイトニングによって知覚過敏(しみる感じ)が出ることがあります。これは一時的なものですが、強い痛みがある場合は無理をせず、頻度を減らすか一時中断することをおすすめします。

症状が続く場合は、歯科医師に相談しましょう。知覚過敏用の歯磨き粉を使用したり、薬剤の濃度を調整したりすることで対応できることが多いです。

虫歯や歯周病の治療は終わらせる

ホワイトニングを始める前に、虫歯や歯周病などの治療を終わらせておくことが大切です。これらの病気がある状態でホワイトニングを行うと、痛みが強くなったり、効果が出にくかったりすることがあります。

また、健康な歯と歯茎の方が、ホワイトニングの効果も持続しやすくなります。

詰め物や被せ物は白くならない

ホワイトニングは天然の歯にのみ効果があり、詰め物や被せ物(クラウン)は白くなりません。そのため、多くの詰め物や被せ物がある場合は、ホワイトニング後に色の差が目立つことがあります。

詰め物や被せ物を多く持つ方は、歯科医師と相談の上、必要に応じて詰め物や被せ物の交換も検討しましょう。

セルフホワイトニングとプロフェッショナルホワイトニングの違いを理解する

近年、美容サロンなどで提供される「セルフホワイトニング」が人気ですが、これは歯科医院で行うプロフェッショナルなホワイトニングとは異なります。

セルフホワイトニングでは、法律の制限により低濃度の薬剤しか使用できないため、効果は限定的です。また、歯科医師による診断がないため、リスク管理も不十分な場合があります。

長期的に安全で効果的なホワイトニングを希望する場合は、歯科医院でのプロフェッショナルなホワイトニングをおすすめします。

ホワイトニングの目標とする白さの決め方

ホワイトニングを始める前に、どれくらいの白さを目指すのかを決めておくことも大切です。

自然な白さを目指す

自然な印象の白い歯を目指したい方には、シェード(歯の色の指標)でA1〜A2程度がおすすめです。これは日本人の若い方の健康的な歯の色に近く、違和感なく白い印象を与えることができます。

あまりに白すぎる歯は不自然に見えることがあるため、自然な白さを目指すことで、長期的な満足度も高くなります。

定期的にシェードチェックを行う

ホワイトニングの効果を客観的に評価するために、定期的にシェードチェックを行うことをおすすめします。

シェードチェックとは、歯の色を指標(シェードガイド)と比較して評価する方法です。これにより、ホワイトニングの効果を数値化し、目標に対する進捗を確認することができます。

まとめ:ホワイトニングの頻度と効果を最大化するポイント

ホワイトニングの種類別に最適な頻度と効果の持続期間をまとめると以下のようになります:

  • オフィスホワイトニング
    • 初回の治療:1〜2週間に1回のペースで2〜5回
    • メンテナンス:3〜6ヶ月に1回
    • 効果の持続期間:3ヶ月〜1年
  • ホームホワイトニング
    • 初回の治療:毎日1〜2時間、2〜4週間継続
    • メンテナンス:週に1〜2回
    • 効果の持続期間:6ヶ月〜1年
  • デュアルホワイトニング
    • 初回の治療:オフィス1〜3回 + ホーム2〜4週間
    • メンテナンス:ホーム週1〜2回 + オフィス年1回
    • 効果の持続期間:1〜2年

また、効果を長持ちさせるためのポイントとして以下のことを心がけましょう:

  1. 着色しやすい食べ物・飲み物を控える
  2. 飲食前に水を飲む習慣をつける
  3. 食後のうがいや歯磨きを徹底する
  4. 定期的なPMTCを受ける
  5. 可能であれば禁煙する

ホワイトニングは一度行えば永久に効果が持続するものではなく、定期的なメンテナンスが必要です。しかし、適切な頻度でホワイトニングを行い、日々の生活習慣にも気を配ることで、美しい白い歯を長期間維持することができます。

まずは歯科医院でのカウンセリングを受け、自分に最適なホワイトニング方法と頻度を相談してみてください。あなたの笑顔がさらに輝くお手伝いができれば幸いです。

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