「デュアルホワイトニングって何?」「他のホワイトニングと何が違うの?」「費用や効果はどうなの?」
そんな疑問や不安をお持ちの方へ。 この記事では、デュアルホワイトニングの特徴から、メリット・デメリット、施術の流れ、費用まで詳しく解説します。
オフィスとホームの良いとこ取りをしたデュアルホワイトニングの仕組みや、効果が出るまでの期間、施術後の注意点などを分かりやすく説明するので、ぜひ読んでみてください!
デュアルホワイトニングとは?他のホワイトニング方法との違い
デュアルホワイトニングとは、歯科医院で行う「オフィスホワイトニング」と自宅で行う「ホームホワイトニング」を組み合わせた方法です。両方のメリットを活かすことで、より効果的かつ持続性の高いホワイトニングを実現できます。
デュアルホワイトニングの基本的な仕組み
デュアルホワイトニングでは、まず歯科医院でのオフィスホワイトニングによって短期間で歯を白くし、その後に自宅でホームホワイトニングを継続することで、白さを定着・維持します。
歯の内部にある「象牙質」という黄色味がかった部分の色素を分解することで、歯を本来の色よりも白くしていきます。この2つの方法を組み合わせることで、より効率的に歯を白くしていくのです。
オフィスホワイトニングとは
オフィスホワイトニングは、歯科医院で歯科医師が行う施術です。高濃度の過酸化水素(約30~35%)を含むホワイトニング剤を歯に塗布し、光(LED)を照射することで短時間で白くします。
施術時間は歯科医院によって異なりますが、一般的に1回につき30分~1時間程度で、1回の施術でも効果を実感できるのが特徴です。ただし、その効果は時間の経過とともに徐々に低下していきます。
ホームホワイトニングとは
ホームホワイトニングは、歯科医院で自分の歯型に合わせて作ったマウスピースに、低濃度の過酸化尿素(約10~15%)を入れて装着する方法です。
就寝中など1日2時間程度マウスピースを装着し、2週間~1カ月ほど続けることで徐々に歯が白くなっていきます。オフィスホワイトニングに比べて時間はかかりますが、効果の持続性が高いという特徴があります。
セルフホワイトニングとの違い
セルフホワイトニングは、市販のホワイトニング製品(歯磨き剤、ジェル、シート等)を用いて自宅で行うホワイトニングです。
デュアルホワイトニングと大きく異なる点は使用する薬剤の濃度です。セルフホワイトニング製品は法律上、限られた濃度しか使用できないため、歯の表面の着色を落とす程度の効果しかありません。一方、デュアルホワイトニングでは、歯科医師の管理のもと高濃度の薬剤を使用できるため、歯の内部の色素にアプローチし、本来の色よりも白くすることができます。
デュアルホワイトニングのメリット・デメリット
デュアルホワイトニングには、他のホワイトニング方法にはない独自のメリットがある一方で、いくつかのデメリットもあります。ここでは両面を詳しく説明します。
メリット①:即効性と持続性を両立
デュアルホワイトニングの最大のメリットは、オフィスホワイトニングの「即効性」とホームホワイトニングの「持続性」の両方を兼ね備えている点です。オフィスホワイトニングですぐに効果を実感できた上で、ホームホワイトニングで徐々に白さを定着させられます。
メリット②:高い美白効果
オフィスとホームの2種類のホワイトニングを組み合わせることで、それぞれ単独で行うよりも高い美白効果が期待できます。特に、オフィスホワイトニングだけでは白くなりにくい歯や、ホームホワイトニングだけでは時間がかかりすぎる場合に相乗効果を発揮します。
メリット③:自然な白さを実現
デュアルホワイトニングは、ホームホワイトニングの過程で徐々に色を調整できるため、不自然な白さではなく、自分に合った自然な白さを実現できます。歯科医師の指導のもとで行うため、理想の白さを相談しながら進められる点も大きなメリットです。
デメリット①:費用が比較的高額
デュアルホワイトニングは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの両方を行うため、それぞれ単独で行うよりも費用が高くなります。一般的な費用相場は10万円前後ですが、歯科医院によって異なります。
デメリット②:手間と時間がかかる
オフィスホワイトニングのための通院に加え、ホームホワイトニングのためのマウスピース装着など、比較的手間と時間がかかります。特にホームホワイトニングでは、毎日決められた時間マウスピースを装着する必要があります。
デメリット③:知覚過敏のリスク
ホワイトニング剤が歯の神経に刺激を与えることで、一時的に歯がしみたり痛みを感じたりする「知覚過敏」が起きる可能性があります。デュアルホワイトニングでは2種類のホワイトニングを行うため、そのリスクが若干高まります。ただし、多くの場合は一時的なもので、施術後数日で症状は落ち着くことが多いです。
デュアルホワイトニングの施術の流れ
デュアルホワイトニングは、いくつかのステップに分けて行われます。ここではその具体的な流れを解説します。
①カウンセリング・検査
まずは歯科医院でカウンセリングを受けます。歯や歯茎の状態をチェックし、ホワイトニングが適しているかを診断します。虫歯や歯周病がある場合は、先にそれらの治療を行う必要があります。
カウンセリングでは、希望する白さや予算、治療期間などについて相談します。また、レントゲン撮影や口腔内写真の撮影が行われることもあります。
②クリーニングとマウスピースの型取り
ホワイトニングの前に、歯の表面についた汚れや歯石を取り除くクリーニングを行います。これにより、ホワイトニング剤が均一に効果を発揮しやすくなります。
同時に、ホームホワイトニング用のマウスピースを作るための型取りも行います。歯型を採取し、それをもとに個人専用のマウスピースを作製します。マウスピースの完成には1~2週間ほどかかることが一般的です。
③オフィスホワイトニングの施術
マウスピースが準備できる前に、オフィスホワイトニングの施術が行われます。歯肉を保護するための処置をした後、高濃度のホワイトニング剤を歯に塗布し、専用のLEDライトを照射します。
照射時間は15~20分程度で、これを2~3回繰り返します。全体の施術時間は1時間前後が一般的です。施術後は、歯がしみる可能性があるため、冷たいものや熱いものの摂取を控えるよう指導されます。
④ホームホワイトニングの開始
オフィスホワイトニングの数日後から、ホームホワイトニングを開始します。完成したマウスピースとホワイトニング剤を受け取り、使用方法の説明を受けます。
一般的には、1日2時間程度マウスピースを装着します。就寝中に装着する方法もあります。使用期間は2週間~1カ月程度で、歯科医師の指示に従って継続します。
⑤定期チェック
ホームホワイトニング期間中は、1~2週間おきに歯科医院での定期チェックがあります。白さの進行具合や歯の状態をチェックし、必要に応じてホワイトニング剤の濃度調整やマウスピースの調整を行います。
最終的な白さに達したら治療終了となりますが、その後も定期的なメンテナンスを受けることで、美しい白さを維持することができます。
デュアルホワイトニングの効果と持続期間
デュアルホワイトニングの効果はいつ現れ、どのくらい持続するのでしょうか。ここでは効果の出方と持続期間について詳しく説明します。
効果が現れるまでの期間
オフィスホワイトニングでは施術直後から効果を実感できますが、それだけでは十分な白さにならないことも多いです。その後のホームホワイトニングで徐々に白さが増していき、一般的には2~4週間程度で目標の白さに到達することが多いです。
ただし、効果の出方には個人差があります。もともとの歯の色や生活習慣によって、効果が現れるスピードや最終的な白さは異なります。
効果の持続期間
デュアルホワイトニングの効果持続期間は、一般的に1~2年程度です。オフィスホワイトニングのみの場合(3~6ヶ月)やホームホワイトニングのみの場合(6ヶ月~1年)と比較して長いのが特徴です。
ただし、コーヒーや紅茶、赤ワイン、カレーなどの着色しやすい食品の摂取頻度や、喫煙の有無など生活習慣によって持続期間は大きく異なります。
白さを長持ちさせるためのポイント
白さを長持ちさせるためには、以下のようなポイントを意識しましょう。
着色しやすい飲食物の摂取を控える、喫煙を控える、丁寧なブラッシングを心がける、定期的なクリーニングを受ける、メンテナンスホワイトニングを適宜行うなどの工夫が効果的です。
特に施術後2日間は着色しやすい状態なので、色の濃い食べ物や飲み物は避けるようにしましょう。
デュアルホワイトニングの費用相場
デュアルホワイトニングの費用は気になるポイントの一つです。ここでは一般的な費用相場や歯科医院による違い、支払い方法などについて解説します。
一般的な費用相場
デュアルホワイトニングの費用相場は、一般的に10万円前後(税込)です。オフィスホワイトニングが1~5万円程度、ホームホワイトニングが3~5万円程度なので、両方を組み合わせると8~10万円程度になります。
ただし、これは上下の前歯部分(前歯6~8本程度)の費用相場であり、全ての歯を対象にする場合はさらに高額になることがあります。
主なホワイトニング方法の費用比較は以下の通りです。
ホワイトニング方法 | 費用相場 | 施術回数・期間 | 効果持続期間 |
---|---|---|---|
オフィスホワイトニング | 1~5万円 | 1~3回 | 3~6ヶ月 |
ホームホワイトニング | 3~5万円 | 2週間~1ヶ月 | 6ヶ月~1年 |
デュアルホワイトニング | 8~10万円 | 1~3回+2週間~1ヶ月 | 1~2年 |
セルフホワイトニング | 3千円~1万円 | 継続的に使用 | 数週間~数ヶ月 |
歯科医院による料金の違い
歯科医院によって料金設定は大きく異なります。使用する薬剤のブランドや質、歯科医師の技術レベル、医院の立地条件などによって価格差が生じます。
また、パッケージ内容にも違いがあります。オフィスホワイトニングの回数や、ホームホワイトニングで提供されるマウスピースやジェルの数などが異なる場合があります。医院ごとにどのようなサービスが含まれているか確認しましょう。
支払い方法(分割払いなど)
多くの歯科医院では、一括払いだけでなく分割払いにも対応しています。医療ローンやクレジットカード分割払いを利用することで、月々1万円程度からホワイトニングを始められる場合もあります。
また、一部の歯科医院では、初回のみ適用される割引キャンペーンや、複数人で来院した場合の割引などを実施している場合もあります。事前に支払い方法や割引についての情報を確認しておくとよいでしょう。
デュアルホワイトニング施術後の注意点
デュアルホワイトニングの効果を最大限に引き出し、トラブルを避けるためには、施術後の注意点をしっかり守ることが大切です。
色の濃い飲食物を避ける
ホワイトニング直後は歯の表面が一時的に開いた状態になるため、色素が沈着しやすくなっています。そのため、施術後48時間は色の濃い食べ物・飲み物を避けましょう。
具体的には、コーヒー、紅茶、赤ワイン、カレー、トマトソース、しょうゆ、ベリー類(ブルーベリー、いちごなど)、コーラなどの色の濃い清涼飲料水などです。
どうしても摂取する場合は、ストローを使って前歯に触れないようにするなどの工夫をしましょう。
刺激物の摂取に注意する
ホワイトニング後は歯がしみやすくなっている場合があります。そのため、刺激物の摂取には注意が必要です。
冷たい飲み物や食べ物、熱い飲み物や食べ物、酸性の強い食品(レモン、オレンジなどの柑橘類)などは控えめにしましょう。
これらの食品は、一時的な痛みの原因になるだけでなく、知覚過敏を悪化させる可能性もあります。
喫煙を控える
タバコのニコチンやタールは強力な着色物質です。せっかく白くなった歯も、喫煙によって再び黄ばんでしまいます。ホワイトニング後の48時間は特に喫煙を控え、その後も可能な限り減らすことをおすすめします。
知覚過敏への対処法
ホワイトニング後に歯がしみる症状(知覚過敏)が出ることがあります。これは一時的なものですが、不快な場合は対処法を試してみましょう。
知覚過敏用の歯磨き粉を使用する、ミネラル入りの水でうがいをする、症状が強い場合は歯科医院でフッ素塗布などの処置を受けるなどの方法があります。
定期的なメンテナンスの重要性
ホワイトニングの効果を長持ちさせるためには、定期的なメンテナンスが重要です。3~6カ月に一度の歯科検診とクリーニングを受けることで、着色を防ぎ、口腔内の健康を維持することができます。
また、歯科医師の指導に基づいて、必要に応じて追加のホームホワイトニングを行うことも効果的です。白さのキープには継続的なケアが不可欠です。
デュアルホワイトニングに関するよくある質問
最後に、デュアルホワイトニングに関してよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
どのくらい白くなりますか?
個人差はありますが、一般的には2~3トーン(段階)程度白くなります。もともとの歯の色や状態によって効果は異なりますが、多くの場合で目に見えて分かるレベルの白さになります。
ただし、セラミックや人工物で作られた被せ物や詰め物はホワイトニングの効果を受けないため、自然な歯だけが白くなります。被せ物が多い場合は、事前に歯科医師に相談しましょう。
痛みはありますか?
施術中の痛みはほとんどありません。ただし、施術後に一時的な知覚過敏(歯がしみる感覚)を感じる方もいます。これは通常数日で自然に回復し、深刻な問題ではありません。
症状が気になる場合は、知覚過敏用の歯磨き粉を使用したり、担当医に相談したりすることで対処できます。
誰でも受けられますか?
以下のような方はホワイトニングが適さない場合があります。
18歳未満の方、妊娠中・授乳中の方、重度の歯周病や虫歯がある方、知覚過敏が強い方、歯の表面のエナメル質が薄い方、薬剤アレルギーのある方などです。
ただし、これらは絶対的な禁忌ではなく、症状や状態によって判断が異なります。まずは歯科医師に相談することをおすすめします。
どの歯科医院で受ければいいですか?
ホワイトニングの経験が豊富な歯科医院を選ぶことが大切です。
ホワイトニング症例数が多い、使用する薬剤やシステムが明確、アフターケアが充実している、料金体系が明確、などのポイントを参考に選びましょう。
インターネットの口コミやホームページの情報を参考にするだけでなく、カウンセリングを受けて相性を確認することをおすすめします。
保険は適用されますか?
ホワイトニングは美容目的の治療となるため、健康保険は適用されません。全額自己負担となります。
ただし、医療費控除の対象にはなるので、年間の医療費が一定額を超えた場合には税金の控除を受けられる可能性があります。詳しくは各歯科医院や税務署にお問い合わせください。
デュアルホワイトニングは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの良いところを組み合わせた効果的な方法です。即効性と持続性を両立し、自然な白さを実現できる点が大きな魅力です。
一方で、費用や手間、知覚過敏のリスクなど、デメリットもあります。この記事で紹介した内容を参考に、自分に合ったホワイトニング方法を選んでください。
不安な点があれば、まずは歯科医院でのカウンセリングを受けることをおすすめします。専門家との相談を通じて、あなたにぴったりの美しい白い歯を手に入れましょう!